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「でもさぁ。4階建てだとどうしようかな?3階建てで考えてたしなぁ。」
『事務所にすればいいだろ。経営するとなると色んな書類もあるだろうしな。』
おっ。そうか。
「だね。事務所要るよね。あー。休憩室とかね。そうだそうだ。そうしよう。はい。解決!」
ん。良かった。
『相変わらず単純だな。』
呆れ顔の竜兄。
「いいじゃん。悩みが直ぐに解決するのは良いことだよ。あんまり悩むと禿げる。」
笑って言うと
『俺。お前の事で昔っから悩んでたから禿げるかもなぁ。どうする?俺が禿げたら。』
……竜兄が禿げ?
「……やだ。何かやだ。」
『お前な。そこは、どんな竜兄も好きだよって言うのが普通だろ。』
突っ込まれました。
「えぇ~!だって、竜兄が禿げとか有り得ない~。竜兄は格好いいまま年取ってほしいし。」
『…なんじゃそりゃ。お前は俺の見た目が好きなのか?』
「見た目も好き。だって、格好いいじゃん。竜兄。」
ん。イケメンさん。
『何か嬉しいような…複雑な気分。』
「えっ?何で?見た目も中身も大好きだよ。」
首を傾げて竜兄を見る。
『まぁ。俺も蘭花の見た目大好きだけどな。お前の笑顔に惚れたわけだし。それに伴って中身もすげぇ好きだけどな。』
そう言って私の額にチュッとキスをする竜兄。
「酔っぱらった竜兄も好き~。この間の夜は何気に可愛かったよ。甘えモードだったし。」
うん。くっついて甘えてたな。
『……覚えてねぇし。』
そっぽを向く竜兄がまた可愛い。
「可愛いなぁ。竜君は。」
笑って言う。
『…うるせぇよ。ってか、あいつら皆見てたんだよな?』
「あぁ。取締役達?あっちはあっちで盛り上がってたから、そんなに見られてないと思うよ。來希位じゃない?取締役の中で見てたの。」
『…最悪。一番見られたくねぇ奴に見られるとか。凹む。』
ハァ~とため息をつく竜兄。
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