【暴走Ⅴ その壱】

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「…大和…。」 何で大和が私の携帯電話を知っているのか不思議だったが、それより… 【もしもし?蘭花ちゃん?久しぶり~。元気してる?】 私の気持ちとは裏腹に明るく喋る大和に腹が立つ。 「…何。突然、電話してくるなんて。何考えてるの。」 【何って。蘭花ちゃんの声聞きたくなったからに決まってるでしょ。俺さ。あの後考えたんだけどね。やっぱり蘭花ちゃんって、モデルのRAN だよね。】 何が言いたいんだ。 「…だったら何。」 【すげぇ。俺、モデルのRAN にキスしたんだよなぁ。とか思って。もう一回したいなぁ。蘭花ちゃんとキス。】 あの時の光景が頭に浮かぶ。 クソッ。バカにしやがって! 「…バカにしてんの?」 【えっ?なんで?してないよ。だって、俺。蘭花ちゃんに惚れたから。だからさ。会えない?ってか、俺すげぇ会いたいんだけど。】 「……私はあんたにリベンジする。闘うなら会ってもいい。」 大和に会うのは闘う為だけ。 【リベンジって。俺には勝てないって。諦めな。ねっ?蘭花ちゃん。可愛い顔して物騒な事やめな。】 「…あんたにそのつもりが無くても、私はあんたを潰す。今度は絶対に。」 【……ふ~ん。そっか。だけど、タダじゃ闘わないよ。条件付き。】 「…条件?」 【そっ。条件。それ聞いてくれたら、闘ってもいいけど。どうする?】
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