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「…どうするも何も…。私はあんたと勝負したいのよ。」
【じゃあ。条件のむってことだね。】
「…条件って何。」
【蘭花ちゃん。俺とデートしてよ。】
はっ?何言ってるんだ?こいつ。
「…何で私が大和とデートなんてしなきゃいけない訳?勝負と何の関係があるのよ。」
【だって、そうでもしなきゃ蘭花ちゃん俺と会ってくれないでしょ?俺的には蘭花ちゃんと闘いたくないけど。蘭花ちゃんに会えるなら仕方ないかなぁって。だから、勝負する前にデートして。そしたら、勝負してあげるから。ねっ?】
……どうしよう。
勝負は着けなきゃいけない。
殺られた奴等の為にも竜兄の為にも。
何より全国暴走族の総取締役としての面子にかけて。
「…いつ。」
【えっ?マジでデートしてくれんの?】
「じゃなきゃ、勝負しないんでしょ?」
【まぁ。そうだけどさ。そんなに俺と勝負したいの?】
「当たり前。今度は潰すから。」
【そう。じゃ、とりあえずデート先ね。明日。一日付き合ってね。あっ。そうそう。デートの時は勝負とか持ち込まない事。】
……条件増えてねぇか?
「…分かった。じゃあ。その代わり、勝負は本気でして。この間みたいに、女だからってのは無し。分かった?」
私も条件を出した。
【分かった。じゃ、交渉成立って事で。明日、また連絡するから。ちゃんとお洒落してきてね。楽しみにしとく。じゃあね。】
大和からの電話がきれた。
ソファーに座り考え込む。
デートとか訳分かんない。
闘おうって相手に普通デート申し込むか?
やっぱり、大和は変だ。
それより、竜兄に何て言おう。
勝負の為とはいえ、大和とデートする事を承諾してしまった。
怒る…よな。
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