【暴走Ⅴ その壱】

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「…竜。好きだよ。」 囁いて唇を重ねた。 『俺も。』 重ねたままで囁いて、そのまま深く口付ける。 唇が離れたかと思えば 『今夜はサービスしてくれるんだろ?』 ニッとイタズラに笑った。 「ん。そうだね。何してほしい?」 ニッコリ笑えば、少し驚き顔。 『じゃあ。蘭花が好きな様にして。』 ん。と頷き唇を重ねる。 唇から首筋へと舌を這わせる。 手で身体を撫でれば上から聞こえる愛しい声。 『…蘭花…厭らしいな…っん。」 色っぽい声。 「…竜…私にも触って…。」 上から見下ろせば、そっと下から手が伸びてくる。 「…ッン…ッア…」   身体がどんどん熱くなっていくのが分かる。 甘く漏れる声が部屋に響く。 『…ッア…蘭花…ヤバい…ッン…』 バッと上体を起こし、私の腰に手を廻してきた。 私も愛するひとの首にしがみつく様に手を廻した。 愛しい人も感じてる。 二人で一緒に昇天すれば、愛がより一層深まる気がする。 背中に誓いのキスをもらい愛をまた確認出来る。 『愛してるよ。蘭花。』 後ろからギュと抱き締められ安心する。 「私も愛してるよ。竜。」 後ろから包まれて微笑んだまま、また眠りについた。
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