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朝。
のんびりと目覚める。
『おはよう。蘭花。』
「おはよう。竜兄。」
向かい合ってギュと抱きつき幸せをかみしめる。
ベッドから起きると
『俺。パンツしか履いてねぇし。せめて、Tシャツくらい着せろよ。』
着替えを取りながらブツブツ言っている。
「そんな状態じゃなかったし。そんなになるまで呑むのが悪い。大変だったんだよ。ここに運ぶのも。」
私も着替えをする。
『お前が遅いのが悪い。ってか、後半記憶無いな。俺。何かした?』
「だろうねぇ。私が帰ってきたら凄い勢いでくっついて来て。離れなかった。やっと座れたと思えば爆睡だし。洋介さんと二人でここまで運んだんだよ。」
『…マジ?後で礼言っとこ。』
さすがに懲りたか?
「でも、まぁ。仕方ないよね。ずっと待っててくれたんだしね。ゴメンね。來希にも竜さんが可哀想とか言われてさ。反省しました。」
軽く頭を下げた。
『來希が?あいつに同情されるとか。で?夕べは何処に行ってきてどうなったんですか?』
着替えを済ませ、冷蔵庫から水を取り出し座る竜兄。
「夕べは湘南の海まで行った。」
私は缶コーヒーを取り出す。
『湘南?デートでも行ったんだろ?』
「ん。行ったよ。」
『また、何で湘南なんだ?』
水を飲みこっちを見る。
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