【暴走Ⅴ その壱】

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竜兄の家に着いて買い出した物を片付けてから、掃除を二人でした。 それからのんびりゴロゴロ。 『あー。そう言えば、来週末にバイクが届く。親父から連絡来たんだった。バイクが来たら、どっか遊びに行くか?』 おっ。マジか。 「そうだったねぇ。行きたいねぇ。ってかさ。やっぱりハーレー私も乗りたい。免許取りに行かなきゃなぁ。」 暇があるかな? 『今から忙しくなるのに。そんな時間ねぇだろ。もう少し落ち着いてからだな。しばらくは、俺の後ろに大人しく乗っとけ。』 私の頭にポンポンと軽く手をやり、コーヒーをいれにキッチンに向かう竜兄。 ソファーから竜兄を眺める。 「私さ。大学行こうと思ってるんだけど。M大の経営学で、ちゃんと勉強しようと思って。格闘技ジムの経営しながらさ。まぁ。同時進行になるけんだけど。その合間にモデルのバイトもしようかと思うんだけど。竜兄。どう思う?」 最近、考えてた事。 ジムはまぁ。確実な事ではなかったんだけど。 どっちにしろ経営学を学んでみようと思っていた。 モデルの事も少しは頭にあったけど、さっきの出来事と竜兄の言葉でやっぱり半端はダメだと思ってしまった。 キッチンからカップを二つ持って来た竜兄は私にひとつカップを渡し、ソファーに座った。
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