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『蘭花がやりたい事なら俺は反対しねぇよ。M大だとこっからも近いし余裕で入れるだろ。何がしたいってのがハッキリ決まってるなら、レベルとか関係ねぇし。自分がどんだけ専門知識を修得するかに価値があるんじゃねぇの。大変なの承知でやってみようって思ってるんだろ?モデルにしても今半端だからって俺が言ったから、ちゃんと考えたんだろ。モデルも本格的にじゃなくて、バイトなら紗綾さんにちゃんと伝えて出来る範囲を最初で言っとけばいいんじゃねぇの。蘭花が今からの事をしっかり考えて出した答えなら俺は応援するし、支えていく。』
……竜兄。
やっぱり竜兄は私の考えている事を全て分かってくれている。
それだけで心強い。
「ん。ありがと。とにかく、今やれる事から始めてみようと思う。経営の事とか全然分からないから教えてね。」
ニッコリ笑い竜兄に言うと
『あぁ。任せとけ。俺はお前に融資するんだ。下手なことしてもらっても困るからな。ちゃんとやってくださいよ。蘭花さん。』
竜兄はそう言って私の髪を優しく撫でた。
「結婚したら、ここに住むんだよね?」
『新しい家でも建てるか?俺はどっちでもいいぞ。』
「家かぁ。それもいいけどなぁ。でも、最初からそんな贅沢は言わない。将来、私の方も軌道にのったら考えようかな。まだ先の話しだね。広い庭のあるお家にしたいね。子供が鬼ごっこ出来る位の広い庭。ねっ?」
竜兄を見て微笑んだ。
『そうだな。その時は一緒に家の設計からするか?楽しみにしとこうな。』
竜兄も微笑んだ。
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