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輝「……カグヤグループの手先、か。
あおいちゃんや牧名さんがそのことを知っているとなると……君たちも、『敵』ってことだね?」
そう言いながら、輝は腰のホルダーからデッキを引き抜いた。龍脈に関することは、組織間の取り決めによりデュエマでの勝負で物事を決める。
そしてそれは遠回しに『自分がカグヤグループに関係のある人間だ』と肯定しているということだった。
牧名「だとしたら、どうする?
お前の目的は一体何なんだ!?」
輝「俺の目的は、神夜羅門の娘を『保護』することだ。」
牧名「っ!!?」
シェリィ「わたくしを!!?」
あの時シェリィは、羅門が自分を見捨てると言った。だが、今の輝の話はどうだろう?
まるで、羅門はシェリィを必要としているようだ。
シェリィ「どういうことですの!?
それは、お父様がわたくしを必要としているということですの!!?」
輝「俺は君を連れてこいと言われただけだ。
真相を知りたいなら……俺についてきてもらう!!」
シェリィ「……!!」
あおい「させない!!」
あおいは牧名の手を振りほどき、輝の目の前に立った。
牧名「あおい!!やめろ!!お前が戦うことなんてない!!」
あおい「いいえ!!ここは私が戦います!!
牧名さんとシェリィちゃんは逃げてください!!」
牧名「しかし!!」
あおいを置いていく訳にはいかない。
だがそれ以上に、誰かがこうして彼と戦わなければいけないのも事実だ。誰かが輝を引き付けているうちに、一気にここから離れなくてはいけない。
それは牧名も分かっていた。だからこそ……
牧名(……私の私闘に、巻き込みたくなかった……!!)
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