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傷名「ただいまー」
慧「お帰りなさいませ、傷名様、雪名様。」
玄関のドアを開けると、燕尾服を来た執事が出迎えてくれた。
彼は星井慧。『龍脈』を守るために、ある組織から派遣されたガードマンだ。その傍ら、片斬家に住み込みで執事見習いとして働いている。
傷名「あれ、慧、1人か?」
慧「はい。牧名様とシェリィとあおい様は買い物に出掛けています。」
傷名「……なんであの3人に行かせたんだ。」
これでは、早く帰ってきた意味がないではないか。
修業者たちが帰った今、一番カグヤグループに狙われやすい次期である。それなのに、何故あの3人で行かせたのか。傷名は理解出来なかった。
慧「こちらの情報はまだあちらに伝わりません。組織が裏で情報操作していますからね。それに、牧名様の情報はカグヤグループにはありません。一般人の目の前で、何か行動を起こすようなことはしないでしょう。」
傷名「だがな……」
万が一ということがある。
以前傷名と雪名が喧嘩した時も、偶然が重なりシェリィが雪名を誘拐する事態に陥った。
その前例があるから、傷名は警戒しているのだ。
慧「あおい様はいつカグヤグループに何をされるか分からない状況にいます。それは我々も同じですが……だからこそ
ちょっとくらい気分転換をした方がいいと思いまして……」
慧の言うことも分かる。しかし、これは軽率な判断ではないだろうか?
傷名「仕方ない、一応様子を見に行くか。」
雪名「そだね。じゃあ、雪名もいくよ!!」
傷名たちは慧に家を任せ、牧名たちが買い物に行ったショッピングセンターに向かう。
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