再会

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牧名「珍しいですね、どうしてこんなところへ?」 久々に敬語を使ったからだろうか。自分の口から出た言葉なのに、違和感しか感じない。 男は爽やかに笑うと、 ???「……観光、ですよ。」 と言った。 牧名「ほう……では、貴方も『三人の神』に興味があってここへ?」 ???「そう、と言えばそうなんでしょうかね? 知り合いがこれに関して調べているので、ちょっと興味を持って。」 牧名「知り合いが……ですか?変わった方ですねぇ……」 牧名も人のことは言えない。 しかし、牧名の場合はこの地になぜ『龍脈』、ひいては『アカシック・レコード』が存在するか、その謎を解き明かすための側面もあった。 興味もある。だが、決してその興味だけではない。 ???「変わった……か。 まあ、そうかもしれないね。」 変わった……? ああ、そうか。牧名はちょっとだけ思考する。 なんて失礼なことを言ってしまったんだろう!! 牧名「ああ、すまない!決してご友人のことを悪く言うつもりはなかったんだ。」 ???「いや、いいよ。 俺から見ても変わってるからね。」
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