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牧名「は……はぁ……?」
そう言われてしまうと、こういう曖昧な返事しか出来ない。
しかし、確かにそういうものに興味を持つというのはどこか「普通」ではないのか、と牧名は思った。
……かなり失礼な話なのだが。
???「それで、何故貴女はここにいるのです?そこの荷物は?」
牧名「ああ、私たちは買い物の帰り道なんだ。それで、居候……になるのかな。
その居候が学生でな。その娘がこの『三人の神』について興味を持っていてな。」
???「なるほど。学生なら興味を持ちそうな内容ですね。」
実のところ、あおいは『三人の神』の話に興味はなかった。カグヤグループから逃れるための理由として、「郷土研修」という名目で慧の所属組織が手を打ったのである。
しかし、『三人の神』の話を聞いていくうちに徐々に興味を持ち、自ら進んで『三人の神』のことについて調べるようになったのだ。
牧名「そう。それで、その娘がこの公園内を見て回ってるから、私はここでその娘を待っているって訳なんだ。」
???「へえ……そうなのか。
じゃあ、その娘が来るまで俺に『三人の神』の伝承のこと、教えてくれないか?」
断る理由も無いので、牧名は頷き、男に『三人の神』の話をする。
シェリィとあおいが帰ってくるまで、牧名は男に付き合い、暇潰しをすることにした。
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