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「いけない子だ、流佳」
甘い喘ぎと短く途切れる熱い息。途端にリアルにもどる。
「流佳、君は私のモノを咥えながら他の男の事でも考えているのかい?」
「ちが、うよ…、はぁ…、そこ、ん。イイ…」
男のそれが流佳のポイントをつく。
「ん、何を、考えていたんだい」
「なに、も。今はアナタだけだ」
「今は、か…」
「ほら、そんな顔しないで、こんなに気持ちイイことしてるのに」
「ハハ、流佳は本当にSEXが好きだね」
「ん、あぁ…、気持ちイイことは好きだ」
男の下から突き上げる揺れに合わせるように流佳も腰をくねらした。
「じゃあ、本気、だすよ?」
「本気?やぁっ、あっ、そこ、まってっ!はげしっ…!」
今までのペースよりもピッチを上げる男。
何度もSEXを重ねて、男は流佳の良いポイントを心得ていいる。そしてそこを何度も強く突かれて、流佳はあっという間に頂点へのぼろうとしていた。
「あ、もう、イクッ」
「駄目だよ流佳、勝手にイかせない」
そう言って男は今にも果てそうな流佳のモノの根本をキュっと握る。
あともう少しというところで、はき出しかけたものをせき止められた。
「やだ…なんで!も、イきたい…!」
「流佳をもう3回もイたんだ。次は私と同時にイくよ」
流佳が既に3回は達しているのに対して男はまだ一度だけ。
頭の中で「絶倫野郎…」と悪態とつきながら、流佳も男に合わせて腰を揺らした。
その後4回目のオーガニズムを果たして、同時に達する。さすがに4回もやれば身体が疲労していた。
事が終わると男はシャワールームへ向かった。
流佳は独りのベッドで疲弊した体を休める。
このフランスのパトロンは割と好みだった。独占欲が強いくせに周りに見せびらかしたがるのはどうかと思うが、それをのぞけば、まずSEXが上手だ。多分身体の相性がいいのだろう。見た目も悪くないし、若いころは有名なテニスプレイヤーだったらしく、背が高くて引き締まった筋肉質な体だ。
もう一つはチェスが打てる。しかも、それなりに強い。カミュに比べたらその差は大きいが、ゲームを楽しめるくらいには力がある。ほかのパトロンはまるで話にならない。
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