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神様は不公平だ。
いつだったか政宗がそう嘆いていたことがあった。
あの時は何言ってんだこいつ、自分で何とか頑張れや、何て思ってしまったが今ならとてもよく理解出来る。
頑張ってもどうにもならない現実。
それを今はっきりと思い知った気がした。
目の前の男は、男の自分でも見惚れる程格好良かった。
程よくついた筋肉まで、目敏くチェックしてしまう。
「大丈夫?どこか、調子悪い?」
男は中々受け取らない俺に、顔を覗き込みながら聞いてきた。
うおお、イケメンのアップってやばいな…!
何て考えながら、すぐ様ハッとした俺は、焦りながら一歩後ろに下がる。
「…あ、えっと、すいません。ぼーっとしてただけなので…大丈夫です!本ありがとうございます!」
千晶はそう言いながらおずおずと手を伸ばし、本を受け取る。
どういたしまして、何て言いながら男はニッコリと微笑んだ。
凄い衝撃だった。
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