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私は都内で働きたかった。
もし北海道へ行く事になれば、今後しばらく雄大と離れて生活をしなければならないからだ。
恋人である金子雄大とは、2年程前からこっそり付き合い着実に愛を育んでいた。
彼の職業はモデル兼タレント。
まだ彼がモデルとして日の目を見なかった下積み時代から、ずっと私は傍で彼を支えてきた。
それなのに・・・。
―――札幌行きを断れば、きっと今回の採用は帳消しになってしまう。
前の職場はもう先月末で辞めていた。
だから私は、もう前に進むしか残された道がない。
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