◼️学校での佐川と瞳子

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体の胸や腰は絶対触らせてはダメ。 顔も首も足もダメ。 髪は俺のもの。 手のひらや腕も性感帯に成りうる……… 結論。 他の男は近付くな。 「瞳子さん、他の男に触られないでね」 「どうしたの急に佐川くん」 「友達だから、とか挨拶だから、とか、少しずつ接触が増えて、気がついたら触られたらダメな所にまで……! 男は調子に乗るんだから」 「…………触れるって言っても、そんな機会、さ、佐川くんしか無いし」 そう言って繋いだ手を見る。 あ。 「体育とか授業ならあるかもしれないけど他の人と手を繋ぐなんて……無理。」 ぼんっと音がしそうなくらい、赤くなっている。 男は調子に乗るんだから。 そんな顔しちゃだめだって。 「俺は特別なの?」 「うん。」 うわああ抱きしめたい。 武道館に着いたので、名残惜しいけど別れた。 道着姿もポニーテールも好きだから、良いけどさ。 小さく手を振る瞳子さんを見送って、男子部室に入る。 ジタバタと身悶えする。 『俺の瞳子さん世界一可愛いいいいい!』 「佐川、床抜けるからやめろ」 「お前、本当に瞳子ちゃんの前でカッコつけ過ぎ」 先輩達の呆れた声も、リア充となった俺にはスパイス程度にしかならない。
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