籐山 臣親

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チカちゃんからの連絡が無い。 新入社員の私は、職場の人達にお茶を入れる為に訪れた給湯室で、携帯を眺めてはため息をこぼす。 何となく、そんな気はしていた。 世間的に言う、“遊ばれた”ってヤツなんだろう。 もしくは酔った勢いとか。 色々理由はあるんだろうけど…。 関係を結んだ後、一度夜に逢う話を断ってから、一切の連絡が取れなくなってしまっていた。 流石に傷付く。 どれだけ流されれば気が済むんだろ、私って。 ファーストキスをゲームで無くしたもんだから、今度こそはちゃんと好きな人とと思ってたのにな。 しかもバージンまで捧げた相手に、御通不信にされるだなんて、どんだけ? まぁ…全ては流された私の自業自得。 「あはは…」 もう笑うに笑えない。 まぁ…いっか。 全然良くは無いケドね。
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