籐山 臣親

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「あはは…やるわね~…貴方。  私、佐々木 若菜。宜しくね?」 お昼休憩になってから、広い食堂でキョロキョロしてた私に、ショートカットの似合う綺麗なお姉さんが声を掛けてくれた。 ささき わかなさん。 さっきまで同じ教室に居たらしい、貴重な女の人。 「私は小林 愛実です。  本当に驚きましたわ~。  よくあの様に怖そうな殿方に、立ち  向かって行かれましたわね。  えっ~と…谷口さん?  本当に凄いですわぁ~…」 そうしてもう1人。 若菜さんの側には、目も覚めるような飛びっきりの美人さんが。 柔らかいダークブラウンの髪を一つに後ろで纏めて、ウエーブしてる横髪がふわふわと顔の横で揺れている。 おっとりとした話し方も癒し系。 元気ハツラツとした若菜さんとは対照的な人。 こばやし まなみさん。 美人さんが多いなとは思っていたけど、2人の美貌に目がチカチカする。 見た目も採用判定の一つだとすれば、どうして私、内定取れたんだろう? 心底疑問だ。
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