籐山 臣親

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「ぶっ…!  チカチカ…アハハっっ」 すると後ろから爆笑が響いた。 「ゴメン、聞こえてつい。  チカチカってマジ受け。  俺、茂木 隆之。宜しくな?  んでコイツが…斎藤 始(ハジメ)だっけ?」 「佐藤 始(ハジム)っ。  君も人の事笑えないだろ~?  ここ、座っても良い?」 モギ タカユキさんと、サトウ ハジムさんは、そのまま返事も待たずにチカちゃんと同じテーブルに座る。 茂木さんは爽やか系なタイプのイケメンで、佐藤さんは少し明るい茶色な髪と、垂れ目な所が可愛い感じの柔らかいイケメン。 って…私の周りがいつの間にか豪華。 何でこんなにビジュアルの素晴らしい人達ばっかり揃ってんの? 普通の人も居る筈なのに…。 孔雀の群れの中に紛れ込んだ雀な気分。 ちょっ…今更、内定が間違いだったとか言われないよね?! いつの間にか合コンスタイルの3対3になっている状況に、トラウマから不安が募る。 しかもビジュアル的に外れなのも私だけって言うのが最悪。 そうチカちゃんって、怖いが先に立つ雰囲気の人だけど、冷静に見たらそんなに悪いルックスじゃ無い。 何となく居心地が悪くなり、嫌な感じで鼓動が走った。
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