第1章

4/94
前へ
/94ページ
次へ
横山良太は某小売業の会社に勤務する四十八歳の男である。 彼は、どちらかというと「朝型」の人間なのだが、 もちろん以前からそうだったわけではなく、 学生時代は逆に「夜型」の人間であり、 大学の授業にもほとんど昼すぎから 出席するような生活を送っていた。 しかし、 社会人となり、 規則正しい勤務時間に対応するため、 必然的にそれまでの生活習慣を変えざるを得ず、 そうなったにすぎない。
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加