ハジマリ

2/2
前へ
/2ページ
次へ
ハジマリがあれば、オワリがある。 くだらないこの世界も、早くオワレば良いのに。 ぁあー。一眠りしますか。 ――「あの少女、どうですか?」 「名前は?」 「佐野架鈴。十五歳。かなりぐれてますね。」 「良いだろう。…佐野、架鈴。君は地獄から脱け出せるのかな?あっはっはっ――― あー、よく寝た。つまんなすぎる。あんな授業受けて、何の意味があんのか。わからな…… ここ、どこ? 今、授業中で、寝てて… 起きたら、真っ白の泡みたいな、なにもない世界。 「お目覚めになられましたか?佐野、架鈴様。」 「はっ?あんた誰?てか何で私の名前知って…」 「ぁあ、話さなくて良いですよ。今から私に伝えたいことを念じて下さい。それにお答えしますから。」 はぁ?バカらしい。何が言いたいんだか… 「バカとは失礼な!ワタクシは立派な支配人ですぞ!」 !!伝わった。 支配人…?どうゆーこと?支配人って、どこを支配してるの… 「説明しましょう。今、架鈴様が居られる世界は、いわゆる〔異世界〕です。つまり、あなたは、別の世界に迷い込んだ人間です。」 面倒くさいことになりそうだな。ぁあー。 つまらない。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加