116人が本棚に入れています
本棚に追加
新人プレゼン研修も終わり、駿介はまた開発課に戻って来た。
菜摘先輩を毎日間近で見られていたのに、俺のデスクは菜摘先輩に背中を向けた形になっている。
振り返らないと見えない。
それはとても残念な事だ。
とは言え、菜摘先輩は「鬼の広田」と呼ばれる様に隙がないくらいに仕事が忙しい。
電話にプレゼン、クライアント訪問、会議などなど…挙げたらきりがない。
そんな菜摘先輩に唯一話掛けるとしたら、差し入れと社食しかない。
江藤さんとの関係も気になって仕方がないと言ったところだ。
「仕事、かなりハードですよね」
俺は暇を見つけて菜摘先輩にコーヒーなどの差し入れ作戦で近寄るしかなかった。
→
最初のコメントを投稿しよう!