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ウィンターシーズン到来だ。
今年の社員旅行はスキー場だ。
俺はスノボがわりかし得意なほうだけど、菜摘先輩はどうなんだろう?
社員旅行は希望者参加型だが、毎年100名近くは参加している。
こんな時は場に紛れて菜摘先輩を口説けるか…。
また酒を飲んでしまったら最後だな…。
社員旅行当日。
開発課は26名の参加だ。
課ごとにバスに乗り込む。
菜摘先輩は~?
ん?
もう江藤さんの側に座っているじゃないか~!
俺も人を避けながら、なるだけ菜摘先輩の近くに陣取った。
しかし…。
陣取ったとは言え、俺はまた女性社員に囲まれている。
こんな俺は男性社員からはブーイング的な目で見られている。
俺は「ごめん」と一声掛け、空いてる席に座った。
お~い!
なにやってるんだ、俺は…。
菜摘先輩からかなり離れてしまったではないか…。
江藤さんと菜摘先輩の会話さえ聞こえない。
ただ前から回って来たビールを黙って飲むしかなかった。
宿泊先に到着後、荷物を下ろしスキー場に移動した。
菜摘先輩は~。
いつも一緒の中田優先輩と一緒だ。
俺は着替えを済ますと、中田先輩と話をしている菜摘先輩に声を掛けた。
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