第1話       日常…それは突然に。

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 魅羽は愛海を、リアルでもゲームでの愛海のキャラクター《マナ》で呼んでいる。 愛海の昔からの愛称だ。  「私だってリアルも色々用事あんのよ」  「仲いいもんね。えーっと・・・武内くんだっけ?」  「残業手伝ったらゴハン奢ってくれたわwそれだけよ」  「ふーん・・・?」  今度は魅羽が意味ありげな顔でマナの顔を下から覗き込んだ。  マナは広告デザインの会社に勤務しているが、最近主任になったばかりで、仕事も恋愛も充実していた。 いわゆるリア充だ。  「そうそう、昨日行ったお店超美味しかったよ~?今度行こうよ」  「いいよ。何系?イタリアン?」  「和食なんだけどお洒落な雰囲気でね・・・」  出勤前の女子トークはちょっと早口だ。 限られた時間で話したい事を次から次へと繰り出す・・・ まるでスキルの連続技のようだ。 朝からテンション高めな会話をした後、2人はそれぞれ働く階でエレベーターを降りた。 ==================================           3  ― う~ん・・・今日はあそこ行ってみようかな。  昨日行った地下牢のような場所・・・ 立ち止まるとうようよと骸骨のモンスターが群がってくる不気味な場所だ。  
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