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この甘い雰囲気…
一ヶ月振りとはいえ朝からは私には刺激が強い。
忍さんは額に唇をつけたままだし…
「あ、あの…忍さん。
お腹空きませんか?あ、朝ご飯…」
「もうしばらくこうしていたいんですが、いけませんか?」
私の心臓がもちません!って言いたいんだけど、こんな私に甘えてくれる忍さんが嬉しくて。
だから、強く否定が出来なくて「でも…あの…せめて…服を…」なんて、モゾモゾと彼の腕の中で小さな抵抗を繰り返していたら、
「……凜。
あまり朝から煽らないで下さい…」
「あ、煽ってなんか…!」
「はぁ…
無意識というものは、一番厄介ですね」
「厄介って…んんっ!」
いきなり合わせられた唇。
うわっ!不意打ちキスだ!
しかも、結構深い…!
「しの、ぶさん…」
何回か角度を変えた後、離された唇。
忍さんは凄く満足そうな顔。
「あなたの言うとおり、服を着て朝食にしましょうか?
一ヶ月振りに凜の朝食が食べたいです」
「………ハイ」
普通の流れで「朝食にしましょう」って言えないの?この人は…
やっぱりこんな朝は私には刺激が強過ぎる…
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