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まずは、下着。
ブラは…………
「忍さん……」
「……すみません。次こそ気を付けます」
広いリビングの遥か向こうに飛んで行った私のブラ。
どうしてこの人は下着を飛ばしたがるんだろう?
顔を赤らめたまま、私のブラを取りに行き戻って来た忍さん。
「着替えていて下さい。
しばらくしたら、戻ってきます」
「えっ?ど、どこに行くんですか?」
キョトンと驚いた忍さんの顔。
私、また仕事にでも行ってしまうんじゃないかと思って、彼の手を握ってしまった。
そんな私に彼は手を取り、優しく微笑んで…
「今日はもうどこにも行きませんよ。
私も着替えてくるだけです」
手の甲に音を立てて口付けを落とすと、リビングを出て着替えに向かった。
「はぁ………」
よかった。今日はずっと一緒にいられるんだ。
ホッとすると、凄い脱力感に襲われた。
忍さん、凄いな…
よく服を着て、ソファの上なのにあんな事まで………
…………………
思い出すだけで、また身体中が火照ってくる…
ヤバい。私、いつからこんな妄想ばっかりするようになったんだろう…
早く服を着てしまおう。
いつまでも裸でいるから、そんな気分になるんだ。
忍さんのスーツのジャケットを脱いで、下着を身に付け今日着ていたワンピースとレギンスを身に付けた。
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