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「俺は酔い過ぎてて
あの時のこと
ほとんど
記憶にないんだけど……」
私は覚えている。
夢に見るほど、
よく覚えている。
温泉に入ったあと
心地よい気分で
もう寝ようかと
姉との二人部屋に
ひとり向かったのだ。
姉たちは
年が明けても
まだ飲んでいるようで。
部屋に来る気配もなく
私は先に寝ることにして
布団に入った。
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