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甘い、たーんとお酒を飲みましょう」
彼女と飲んだ美味しいお酒を飲もう。この雨が止んだことを祝って。
「てるてる坊主ー、てる坊主、明日、天気にしておくれー、それでも願いがかなわないというのなら…………」
ブチブチと何かが、千切れるような音がする。その直後、吊したてるてる坊主のヒラヒラとした下半身が真っ赤に染まった。おそらくは布で縛り付けた重みに耐えきれずに首がへし折れたのかもしれない。僕はニヤリと笑い。
「そなたの首をちょんぎるぞー」
首がへし折れたてるてる坊主はゆらゆらと揺れていた。その身体を真っ赤に染めながら、ゆらゆらとてるてる坊主、てる坊主、明日、天気にしておくれと僕の歌声と共に。
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