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授業の間、妖精達はおとなしくしている。
前に聞いたら妖精が見える人は、稀なのだそうだ。
だから、人前だろうと関係無く妖精達は姿を表している。
「帰り道は、気をつけないと」
「そうですわね。学校内は襲う事は禁止ですが…」
授業中に帰り道の警護の相談をする妖精達の話を聞き気が重くなる。
学校から一歩外に出れば、また襲われる。
そんなスリルなんて望んじゃいないのに。
それもこれも、宇宙人だがウイルスだか分からないけどゾンビ化するのが悪い!
私の平凡だけど普通の日常を返せー。
先生のTV授業を受けながらシミジミ思う。
あぁ、こんな時代に生まれなきゃ良かった。
そして、退屈して遊び出した妖精達を見て
「妖精が居て、ゾンビが街を徘徊し、母親は父親になり、優しいお兄さんが母親になるって…」
ついついぼやいてしまう。
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