非日常な日常

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授業が終わり、楽しい放課後。 では無く、スリル満点の放課後。 ゾンビ化した先生が、まず校門前で待ち受けている。 金差しを構え、襲いかかるゾンビの攻撃を避ける。 「蛍ちゃん、前の植え込みに一人隠れてますわ」 「まぁ、アレって担任教師じゃない」 放課後は、担任とか関係無い。 人間に戻りたいゾンビが見境無く襲ってくる。 「先生、ごめん」 襲いかかるゾンビ化した先生の腕を、金差しで弾き飛ばす。 低学年は、親が車で送り迎えだか高学年はゾンビと戦うのも授業の一環だとか、政治家が言い私達は壮絶な登下校をしなくてはいけなくなった。 だから、みんな言ってる。 ゾンビになった時に政治家を見付けたら、襲ってやるって。 それほど、私達の心は殺伐としてる。 そんな事を考えながら家を目指す。 私有地は、襲うのは禁止。 私は金差しを振り回しながら一気に走り抜け家に帰った。
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