終わりの始まり

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帝国との開戦の日、俺達は急ピッチで製作された(俺作の)砦の一角を使い、重役会議を開いている。 出席者は、帝、七大貴族の当主、Zランク保持者(漢女含む)、騎士団長、国王様、そして俺と純。 開戦前に備えての大きな会議が開かれようとしている中、一人俺に対して凄まじい敵対心を見せている者がいる。 ヒロ「何だ、雷帝?俺に用があるのか?」 雷帝がものすごい形相で俺の顔を見る。まるで、親の敵のように ラルク「用…だと?白々しいな」 刺のある言葉を俺に刺す。 ヒロ「白々しい…?」 ラルク「あぁ、そうさ。テメエが俺の任務中に起こした事、忘れたとは言わせねえ」 任務中と言うと、会議で欠席していた事か。 ヒロ「雷帝、お前が任務中に会議を開いたのは申し訳なく」 ラルク「ちげえだろ!」 俺に怒声を飛ばし、魔法を今にも放とうとしている。 バーン「やめんか、雷帝!」 ラルク「……ちっ」 舌打ちする雷帝、どうやらそれとは別件で怒りを見せているようだ。 カイト「雷帝、君は何故そこまでエレメントマスターに敵意を抱くんだ。以前、彼の実力を認めたじゃないか。よければ理由を教えてくれ。」 ラルク「こいつは、任務中の俺の目の前に現れやがった。」 ヒロ「何…?」 .
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