終わりの始まり

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これ以上隠しても仕方ない、話すか。 ヒロ「雷帝の言っている事は大体合ってる。あれは、俺であって俺じゃない。」 一同「はぁ?」 ヒロ「奴は俺の姿、力をそっくりそのままコピーした……偽物だ」 ラルク「何だと!?」 俺が続けた言葉に全員の表情が変わる。 王「エレメントマスターと同じ力だと…!?そんな存在が帝国に渡れば…」 明らかな戦力差を持って王国は滅ぼされてしまうだろうな。 ヒロ「しかし安心してください、国王様。奴は帝国に降ることはまずありません。」 元の大部分は俺と同じ。何となくだが、奴の考える事が分かる。腐った国の配下には絶対ならんだろう θ「それこそ、根拠のない話じゃないかな?」 ヒロ「シータの言う事もご尤もだ。しかし、他に判断材料がない今、信じてもらう他ない。 だから頼む……、今は俺を信じてこの戦争、戦って欲しい。」 頭を深く下げ、全員に頼む。これが今できる俺の精一杯の誠意だ。 カイト「エレメントマスター。お前の言っている事、信じてやる。」 ヒロ「全帝…」 カイト「幾度となく彼に助けてもらった。その恩は返しきれるものじゃない、だが仇では返したくないんだ。これはこの会議に参加している全員の気持ちだ」 雷帝以外の一同が縦に首を振った。そうか、俺、こんなにもたくさんの人から信頼されていたのか…
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