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「俺に聞いたらダメって言うしかないでしょ。
課長自ら規則を破っていいとは言えないからね」
おっと…
自由ではなかったか。
そりゃ当たり前ですよね。
どうしよう…東條の清算。
「ケチ。課長のどケチ。石頭。
今朝はあんなに甘ーい感じだったのに……
ねぇ？ 川崎さん」
「えっ！ や、あの…そのっ」
「赤くなっちゃって。
朝はラブラブ宣言を皆んなに披露してくれたじゃない」
「こら、山瀬さん。
川崎さんをからかうんじゃない」
「からかってないでーす。
事実しか言ってませんから」
何だこのやり取り……
ラブラブ宣言？
凄く気になる発言なんですけど。
「ほら、上田さんが固まってるじゃないか。
この話はこれでお終い。
仕事に集中。いいな？」
秋山課長の一言で、ブーブーと文句を垂れながらも仕事を再開させた山瀬さん。
PCに向き直る前に、口パクで「ゴメン」と謝ってくれた。
いやいや、私が安請け合いしてしまったせいだよ。
こちらも口パクで謝り返す。
「悪いね、上田さん。
せっかく来てくれたのに…
でも、清算ってお金が関わるものだから。
安易に了承する事は出来ないんだよ」
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