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僕らは通い慣れたエレンの部屋でめいめい好きな場所に陣取って、相変らず昨日のテレビドラマの話や学校での出来事、家族の近況、互いの気になる女子や気になるイケメンについての探りを入れたりしながら他愛のない話を飽きることなく続けた。
あの日の僕らの決心とは別に、ここで過ごす時間は僕らにとってかけがえのないものとなっていた。
気が付くと、三年間変らずいつものように聞き役に徹しているエレナがエレン傍らで顔を覗き込んでいた。
「ワラッテイマス」
僕らもエレンの顔を覗きこんだ。で、一斉に歓声を上げていた。
「どうした、なにかあったの?」
僕らの歓声を聞きつけた黒崎さんがノックもせずに部屋に飛び込んできた。
手には僕らがもう食べ飽きたEGG饅頭の菓子箱をかかえていた。
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