1897人が本棚に入れています
本棚に追加
「え、ま、待って
奈々緒ちゃん、
何をいきなりそんな……」
「プレゼントしたいんです。
姉に、結婚式を」
ぽかんと口を開けて
桜介さんは私を凝視する。
そんなにおかしなことを
言っているだろうか。
「プレゼントって……」
「お金のことなら大丈夫。
社員割引にしてもらいますし、
蓄えもあります。
稼ぎも良い方だし、
独り身なので
そう使う機会もないですから」
最初のコメントを投稿しよう!