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「でもいま
香坂さんに……」
確かに言っていた。
聞き間違いでは
ないはずだ。
更に混乱が深まって
何も言えなくなった私の頭を
温人さんが優しく撫でる。
「うーん、困ったな。
身構えるといけないから
奈々緒に話すつもりは
なかったんだけど……」
何かを説明しかけていた
温人さんだったけれど
その途中で
電子音が鳴り響いた。
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