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どうしてこんなに
ギクシャクしてしまったのだろう
仲良くなれたと
思っていたのに
切ない気持ちのまま
ドアを開けて
屋上に出る
すると
フェンスの近くに
佐条くんが立っていた
グラウンドを見つめたまま
黒髪を揺らしている
「戻れる方法…
見つかったんですか?」
「……」
佐条くんは何も言わないまま
佇んでいた
「あたし…
今も有宮くんと何も話せなかった…」
涙が出てくる
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