絶体絶命

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目を覚ますと そこは四北高校の中庭だった ついこの前 有宮くんと 佐条くんが 一緒に四北のグループを 倒した場所 また来ることになるなんて… あたしは体を 起こそうとする けれどうまく動けなかった 「……んん」 口にはガムテープ 手は後ろ手に縛られ あたしは寝かされていた 「あ、お目覚めかなぁー」 間延びした声がして ひとりの男が あたしに顔を近付けた 「寝起きの顔 なかなかかわいいじゃねーの」 ひひ、と笑う彼は あたしの頬をつ、と撫でる ぞわぞわと悪寒が走った
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