絶体絶命

8/13
前へ
/41ページ
次へ
何が起こったのかと あたしは周りを見る そこには 有宮くんが立っていた 燃え立つような目 あぁ ちがう 中身は佐条くんだ 来てくれたんだ あたしはほっとして 彼を見つめた 一人だけで 来てくれたなんて 佐条くんは あたしに駆け寄り 急いでガムテープを 剥がした 「大丈夫か!」 「…ごめんなさい、佐条くん あたし…」 「いいから お前は逃げろ」 「え……」 今 佐条くん あたしのこと「お前」って言った…?
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加