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何が起こったのかと
あたしは周りを見る
そこには
有宮くんが立っていた
燃え立つような目
あぁ
ちがう
中身は佐条くんだ
来てくれたんだ
あたしはほっとして
彼を見つめた
一人だけで
来てくれたなんて
佐条くんは
あたしに駆け寄り
急いでガムテープを
剥がした
「大丈夫か!」
「…ごめんなさい、佐条くん
あたし…」
「いいから
お前は逃げろ」
「え……」
今
佐条くん
あたしのこと「お前」って言った…?
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