決着

12/27
前へ
/40ページ
次へ
タカヤは距離を詰め、 すぐ目の前に立つと、 「今夜、わかってんだろうなぁ?」 私の耳元で そんな脅しを囁いた。 生温い吐息に 嫌悪感で鳥肌が立つ。 「返事はどうした? それとも お前のパトロンの前で ヤッてやろうか」 「わかったから! あの人には…… 何もしないで」 「く……ははっ。 お前は本当に 何にもわかっちゃねぇなぁ」 そういう所が 俺みたいなのに 付け入れられんだよ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2225人が本棚に入れています
本棚に追加