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「ッツ!!あ"あ"!オー、マイ ガッ!くぅぅぅ!!」
俺はドアの角に足の小指をぶつけた
「あぁ、もう!誰だ!部室内では靴を脱がなければならない!何てルール作ったやつは!」
この学校の部活には部室には土足で入ってはいけないという規定がある
何でも昔、犬のフンを踏んだ奴が部室に入って来たのが始まりだとか
そんな事を考えながら小指の痛みが引くのを待ち、引いたのを確認するとまた歩き出した瞬間
ガッ
「くっそぉぉぉおぉお!!ぐぁっ!!」
再び俺はドアの角に足の小指をぶつける
二度目の不意打ちの激痛に思わずバランスを崩す
「うお!」
バンッ
俺はすかさず受け身を取る
グサっ
「ぎぃやぁぁぁぁあ!!誰だこんな所に…画鋲を置きやがった奴はぁぁあ!!」
俺の左手には深々と画鋲が刺さっていた
その痛みに立ち上がり、痛みを誤魔化す為に身体を無駄に動かしていると
ツルッ
バキッ
足元を滑らせ、前に倒れると偶然落ちていた拳程の石が右脚の脛にめり込み、嫌な音を奏でる
「ぐあぁぁあぁ!!」
想像も出来ない痛みに、右脚を勢い良く抱え込む
バキャァ
あらゆるスポーツで鍛えられた柔軟性のある脚は俺の顔面を破壊し、一瞬で俺は意識とともに痛みから解放された
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