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「ここは…?病院か?何で俺は…」
目を開けると上は汚れが全くない真っ白の天井?が有った
どれほどの高さの天井か分からない
いや、天井なんて無いんじゃないかと思わせるほど真っ白だった
「確か俺は…」
俺は、足の小指をドアの角に二度ぶつけ、左手に画鋲が刺さり、デカイ石で右の脛をぶつけ、その足で顔面を……
「って、酷いな!ん?でも、身体は何処も痛くないな…あれ?」
そんな事を言いながら周りを見渡す
白 白 白
何処を見渡しても広がる白
まるで、砂漠の中心に居るかのような孤独感
ドアも無ければ、壁も見当たらない
ただ有るのは自分だけ
「why?」
取り敢えず立ち上がり、身体の調子を確かめる
「完璧…過ぎて怖い、まぁ、それは一先ず置いといて、出口を探すか」
ダッ!
今や100m7秒を切るその足で走る、走る、走る
が
「あれ?出口がない?」
ここは何処だ?日本にこんな広い敷地を使った施設有ったか?
そして、俺は何故こんな所に居る?
全く分からん
混乱する頭をどうにかしようと頭を抱えると
「あぁ、起きてたんだ…」
突然後ろから声がした
ビクゥッ
あまりの驚きに助走無しで前に5m飛ぶと後ろを振り向く
そこには、普通に滑らかな髪、健康体の肌、所々整った顔、軽く引き締まった身体
そして、何故か真面目な顔で涙を流す
フツメンが居た
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