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「どちら様でしょうか?」
突然現れた得体の知れないフツメンにそう言うと、直ぐに答えてくれた
「あぁ、ゴメンゴメン、僕は創造神のソウだよ」
創造神?ああ、あれか、よく聞くよ
俺の学校にも何人か居たわ
"我こそがこの世界を作りし神だ"とか言ってたよ
この人もそうなのか
じゃあ、この人も同年齢かな?
まぁ、少なくとも精神的には同年齢、いや、一つ下か
厨二病って言う位だし
「へー、そうかそうか、で、ここは何処?」
なら敬語は良いだろう
「なんか失礼な事考えてなかった!?まあ、良いけどさ、ここは神の間だよ」
「出口は?」
「あぁ、出口?それは…って軽くない?神だよ?創造神だよ!?」
「ん?あぁ、(自称)神とか言う奴は何人も見て来たから驚かないし、軽蔑もしないさ」
「何で軽蔑!?てか、何で神を何度も見てるのさ?唯の人間でしょ?颯斗(ハヤト)君?」
その言葉で俺は一気に警戒心を露わにする
「何故俺の名を知っている!」
「いやー、それは神だからねー」
「答えになってない!本当の事を言え!」
「いや!本当だって!颯斗君の事全部知ってるよ?年齢も好きな食べ物も、趣味も何もかも」
その言葉を聞いて理解する
こいつ、ストーカーか……男のストーカーは初めてだ…
「何なら、君の秘密も言おうか?」
これ以上何を知って居ると言うんだ
「君の机の世界史のカバーの中の事とか」
「貴方が神か!いやー、私、貴方の事を尊敬してたんですよ!」
何故だ、何故こいつが家族も知らない世界史の中の俺の…いや、男のロマンの秘密を知って居る…
こいつ、まさか本当に…
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