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「それはね…」
ソウの口からは想像もしなかった言葉が出てきた
「それはね…君が嫌な死に方ベスト1位に選ばれたからだよ」
「は?」
「まぁ、他にも有るんだけどね」
「待て待て待て、今なんて?」
うん、よく聞こえなかった!そう、俺の聞き間違いだ
「だーかーらー!君が世界で一番嫌な死に方をしたんだよ!」
「俺が…世界一?」
世界一…あぁ、昔こんなことが有ったっけ
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颯斗 当時5歳
「ぱぱ!この人達凄いねっ!」
「そうだろ~?颯斗もオリンピックの良さが分かったか!」
父は大のスポーツ好きで、オリンピックをこよなく愛し、一度も睡眠を取らず必ず最初から最後まで見ているらしい
「うん!この中から世界で一番の人が出るんだよね!」
そんな父の影響か、スポーツというものにいつしか俺は惹かれて行った
「ぱぱ!僕、大きくなったらこれに出る!そして、色んな世界一になるんだ!」
「そうかそうか!颯斗!パパ楽しみだぞ!」
父は俺の頭を優しく撫でてくれた
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「君は、世界で一番嫌な死に方をしたんだ」
俺は膝から崩れ落ちた
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