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「あのぉ、颯斗くん?」
「俺の…俺の初世界一が………」
「ねぇ、颯斗くん!」
「そ、そうだ!なぁ、ソウ!俺の死に方より、餓死とかそういう人の方が嫌な死に方じゃ無いか?」
俺はこの世界一の座から一刻も早く落ちたかった
「んー、まぁ、そうかも知れないけど、でも、誰にでも起こりうる死に方だから…災害とかでね……でも、君はあの死に方だよ?あり得ない死に方だよ?この世で地味に痛い事堂々のトップスリーとも言えるもので死んだんだよ?」
グサリと心に何かが突き刺さって行く
この痛みで死んだ方がマシだった気がする
地味に痛いので死んだって…
地味て
「派手なのが良かったなぁ」
俺は上を向く
すると
白いはずの天井が青く見えた
「待って!何現実逃避してるの!?しかも、この世界一嫌な死に方1位の人には神の慈悲で他の世界に転成して2度目の人生を歩めるんだから!」
俺は虚ろな目でソウを見る
「転…成?」
「そう!君たちで言う異世界!魔法と剣が入り混じる世界に転成するんだよ!」
「魔法…剣………ファンタジー!?」
「そう!ファンタジーな世界だよ!」
俺のテンションは一気に上がる
それもそうだ、俺は中学三年生
去年までは絶賛厨二病だったんだ
一年だけではこの病は消えない
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