戻って来た場所で

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「騙されたのね…あたし…」 てっきり有宮くんだと信じていた そして 屋上にいた有宮くん本人を前にして あたしは告白をしてしまったんだ 「は…恥ずかしい…」 かああっと顔を赤らめると 有宮くんが手を伸ばして あたしを掴まえた 「いいじゃねーか」 「有宮くん……」 「おかげで お前の気持ち知ることが出来たんだし」 「あ、有宮くんも どうしてあの時黙ってたの…!」 あたしはムキになって 彼の胸元を叩いた 「戻った、って 言おうと思ったけど お前が真剣に告白してくるから…」 「や……っ」 穴があったら入りたいと あたしは頭を抱えた
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