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「へ?」
想像もしてなかった言葉に思わず、素っ頓狂な声を出してしまう。
授業体験っていったってオレ、茶道の礼儀作法なんて全く知らないぞ?
その前に女性ですらないし……
「あ、あのぉ~…せっかくのご好意を断るようで悪いんですけど、アタシ、そういうことには疎いので遠慮させていただきます……」
と、目線を少し下げなからモジモジしながら断ってみる。
が。
「心配しなくても大丈夫よ。私がサポートしますので」
ニコッと笑う先生。
うう…
そんな素敵な笑顔見せられたらこれ以上、断るのは申し訳ない気が…
くうう…仕方ない……やるしかないか…
だが、数分後、この決断が間違いだったと後悔するハメになるとは、この時はまだ知らなかった。
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