エピソード 1 『情熱大陸』

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2時間ぐらい弾いた頃だろうか そろそろ昼食も気になっていたし どんな心境だろうと腹は減るんだな と思いながらひたすら弾く・・・ すると遠く船首の方から一人男が歩いてくる 私は視界に入れてない様なスタイルで 弾きながらそれでもチラっとは見る こちらに近づいてくる 少し離れた距離だが少しこわもての男 絡んでくれるなよと思い私は彼を 意に介してない感じで弾く もう数メートル 雰囲気で私を目指して歩いてるのを感じる そして男は私の前で立ち止まり 腰を下ろした ・・・ 『カッコいいですね^^』 えっ コワモテと思えた遠目に見えた顔は近く で見ると誰もを引き込むような 理想の笑顔を持っている様な男だった 彼は言った あっちに自分らの部屋の人達居るんで 来ませんか?って なんとなく彼の提案はこの船で 孤独な私に希望を感じさせる物だった 蜘蛛の糸ほど大げさでは無いにしろ 孤独を解くには十分な笑顔だった
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