エピソード 5 『自転車に乗った仙人』

13/17
前へ
/153ページ
次へ
私達は初めて旅中に一箇所に 定住する状態を経験していた 3ヶ月・・もうそろそろこういう 事も続かない 終わりも近いだろうと心の中 では感じていた そんなある日の午後 部屋に戻ると仙人が1人居た お茶飲もうかという事になって いつもの煎った緑茶を大きな ホーローのカップに入れた そして 「俺明日出るよ」 ・・と言う やられた いつかこういう日が来るのは わかっていた でも先に出るべきだった そういう思いが心に沸いた 彼の出ると言う言葉は今までの 見送った人達とは別物だ
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

115人が本棚に入れています
本棚に追加