7人が本棚に入れています
本棚に追加
また奴らが現れた。いい加減にしてほしい。何度やれば気が済むの？
と、5月になったばかりなのに思う時点で、すでに私の頭はパンク状態らしい。
4丁目の自動販売機、道路を挟んだ向かい側。そこに私は住んでいる。私の仕事は学校で何かを学び、アルバイトでお金を稼ぐ。趣味は観劇。毎日やることを書き出し、口癖の「めんどくさい」を封印せずに現在まで生きてきた。
今日は木曜日。22時きっかりに電話が鳴る。
「もしもし、今週も？」
『はい、そうなんですよぉ、先輩ぃ。またメールが来ましてぇ、今日の22時30分に中央公園、だそうですぅ。毎度毎度なんでギリギリなんですかねぇ。』
「さぁな、むしろ私が知りたい。そして、どうせ遅れて来るんでしょ。」
『だと思いますぅ。てかぁ、なんで先輩には送られてこないんですかねぇ。』
「くそ村長め。今日は必ず止めて、私のメールアドレスを渡してやる！」
『頑張れですぅ！』
「では、20分後に。」
最初のコメントを投稿しよう！