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ほら!じゃないよ……!またこのパターンだよ!何か言わないと!
「村長!そこまで公園の危険を分かっておきながら、では何故、さらに危険を増やそうとしているのですか!」
村長は頭をかきながら面倒くさそうに答える。
「何故って、遊びたいからに決まっているからじゃない」
当然だと言わんばかりの口ぶりで続ける。
「ボールで遊びたいけど、そんな広くて整備された場所が他にないだけの話。特に年齢の低い子どもたちは、気まぐれでボールを使った遊びのために毎回街に遠出するのは難しいでしょ?」
確かに、この村は山が近くて大きな建物が少なく、遊べる場所は多いように思うが、開けた走り回れる場所は以外にも少ない。挙げても、学校の校庭や公園くらいだ。
「えっと、そろそろいいかな?」
私としたことが、納得してしまった!?いや、まだ他にも何かあるはずだ!
「あー……えーと、」
私が意見を出す前に、村長は村民全体を見回して強く頷いた。
あ、終わった。
「決まりね!反対意見は?なしね!終わり!解散!また明日!歯を磨いてから寝るんだよー!!」
こうして今回の話し合いは終わった。22時40分、約10分という短時間で一つの新しい規則が生まれた。
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